[22.09.08 The Elec] サムスン電子スマートフォンのエクシノスの搭載率、今年も「30%」前後
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▣ 記事要約
▶ サムスン電子のモバイルAP(アプリケーションプロセッサー)エクシノスのインハウス(独自搭載)比重が来年まで大きな反騰なしに停滞現象にとどまるという展望(市場調査会社Gfkによると、サムスン電子スマートフォン事業部のエクシノス搭載比重は今年30%前後にとどまる見通し)
▶後発走者の進入でスマートフォン業界の競争が激化し、サムスン電子はギャラクシーA·F·Mシリーズなど中低価格モデルの原価節減のためODM(メーカー開発生産)比重を増やし、フラッグシップモデルではエクシノスの代わりにクアルコムチップの搭載比率が増加した。 サムスン電子のフォルダブルフォンシリーズであるギャラクシーZモデルは、初発売から現在まで全量をスナップドラゴンを活用している。
▶ Gfkは年間で推算した比重に対してもサムスン電子のエクシノス採択率が2021年27%、2022年28%、2023年26%で特別な変動事項がないと見通した。
▣ DUCKY‘S エッジ
▶ 記事の内容通り、A/F/M低価格ギャラクシーモデルのODM比重拡大およびフラッグシップモデルでのスナップドラゴン比重拡大の裏面には根本的にサムスン電子SYSTEM LSI事業部のAPチップ設計能力不足およびFoundry事業部の工程収率問題が混ざってExynos chipの競争力低下につながり、結局サムスンMX事業部の選択を受けることができなかったという背景がある。
▶ 以前もDUCKYで言及した通り、サムスン電子はライバル会社対比Exynosの性能劣位問題をもみ消している状態であり、該当問題を解決するために現在としてはQualcommとの協力を強化し、次期Galaxy S製品に搭載する目的でAppleのAP(Aシリーズ)と比べても遜色のない超高性能AP開発を急いでいる雰囲気だ。 直ちに2023年に発売されるGalaxy S23シリーズには入る可能性が少ないが、今後プレミアムシリーズでExynosの居場所はますます狭くなるものと業界は予想している。
▶ Exynosの暗鬱なプレミアムシリーズとは異なり、中低価格スマートフォン向けAP市場占有率では多少明るい雰囲気であることが確認された。 今年、サムスンMX内のシェアが10%を超えたUniSoCのAPチップが来年は5%以下に減る代わりに、その空席にExynosの中低価ラインが入るものと予想される。
単純に品質および性能が他の競合他社に比べて不足しているUniSoCのシェアを下げるという意味よりは、その代わりに同じ系列会社であるサムスンLSI、Foundryの稼働率および売上減少防御に救援軍の役割を果たしてくれる絵だと業界では判断する雰囲気だ。
現在、下表のように2022年~2023年サムスンスマートフォン内APメーカー別予想占有率を整理してみた。
▣DUCKYの追加情報
2022年~2023年サムスンスマートフォン内APメーカー別予想占有率